このサイトのイラストは、全て【著作権フリー】です。

ファゴット

管楽器

ファゴットは木管楽器最深部の中低音を支え、温かく柔らかな音色でハーモニーの土台を築く“オーケストラのバス声部”です。

全長約2.5 mの管を二つ折りにした構造とダブルリードにより、低い B♭ から高い E 付近まで3オクターブ超の音域をもたらします。

独特の鼻にかかったユーモラスな響きは、ベートーヴェン《田園》第1楽章の鳥の鳴きまねや、ストラヴィンスキー《春の祭典》の冒頭ソロなどで際立ちます。

キーシステムが複雑で、親指だけで十数個のキーを操作する高度な運指が要求されるため、「木管のチェス盤」とも呼ばれます。

協奏曲の代表作にはウェーバー、ヒンデミット、モーツァルト K.191 などがあり、ソロから室内楽まで幅広いレパートリーで表情豊かな低音を聴かせます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました